9.短調と陰旋法

日本人が初めて西洋音楽に出会ったのは16世紀。当時の日本人にとって最大の衝撃は「短調」(又は後、短調に集約される旋法)ではなかったろうか?それ以前の日本の音楽には「悲しみ」を表現する旋法がなかったが故に。江戸時代初期に八橋検校が創始した陰旋法は、短調を邦楽に適合させたものに思えてならない。この私見には、第28回小泉文夫音楽賞を受賞された時田アリソン先生も賛同して下さった。